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都市伝説とその伝播について

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現代のネット社会は、いわゆる様々な「実話系怪談」派生の怖い話が流布している。
それらの中で、流行するものとはどのようなものだろうか?
メジャーな都市伝説の共通項と伝播しやすい要素について考察していく。

ネット全盛の時代、日々様々な都市伝説が生まれて広まり、いつのまにか聞かないようになり廃れていく。
一昔前であれば、にちゃんねるやReddit、今は旧Twitterなどで創作者を含めた様々な人々が流布している物語である。
当然流行るもの、流行らないものがあるわけであるが、どのような差や違いがあるのだろうか?

目次

流行らない怪異

例えば、くちさけ女やカシマさん、トイレの花子さん、赤いマントなど古典的なものは、読者の皆様も一度は聞いたことがあるのではないだろうか。
ネット上で有名になったもので言えば、八尺様やくねくね、のようなにちゃんねるが起源のものや、都市伝説とは少し違うかもしれないが、SCPという海外発祥のホラーコンテンツなどが上げられるように思う。

さて、これら伝播に成功したと思われる都市伝説に共通することはなんだろうか。
私が考えるその共通点とは「絶望的ではない程度の恐怖」である。どういうことかというと、例えば、ここに怖い妖怪が居たとする。
とても怖い見た目で絶対に逃げられず、出会った人はみんな死んでしまうような妖怪だ。このような妖怪を登場させる怖い話は、果たして流行るだろうか?

私はそのような話は流行ることはないと思う。怖い話に登場する妖怪があまりにも強すぎると、ジャンルが変わってしまうのだ。
都市伝説やその派生型とは、基本的には「本当にあった話」もしくは「本当にあった話という体で楽しむものである」という前提がある。
絶望的な存在の妖怪は、あまりにも実在性が感じられない。

流行る怪異の定義


なにかしらの対策がある。それも、「不確実な対策がある」ものが流行ると私は考える。
例にあげた、くちさけ女やカシマさん、トイレの花子さん、赤いマントは、すべて相手からのアクションに対しての対応策があり、適切な対処ができるか?というのがキモとなっている。

確かに適切に行動しさえすればいいのであるが、眼の前に迫った命の危機に対して、まともに応対できると自信を持っていい切れる人間がどれだけいるだろうか?

特に「くねくね」が顕著で、「視認せず、それを事細かに観察しなければ良い」というのだが、そもそも「くねくね」と気がつくには安全圏からであっても、視認しなくてはならないという大きな矛盾を抱えている。
これは顔をみると石になる神話のゴーゴンや、最近のものではSCPにも顔を視認しなければ良いという対策方法をもつクリーチャーが存在するなど、「不確実な対策方法」の定番の一つだ。
しかし、とはいってもそれらが生き物であり、移動し突然不意に現れる以上、どうやって視認せずに危機を察知しろというのだろうか。

また八尺様などの「物語として完成した」話にも、こういった要素は現れている。逃れる方法はあり、物語上で地元の靈媒師などがそれを施してくれる。しかし、それは完全ではないことが物語の最後に明かされる。

いまやほぼ見かけることのなくなった、チェーンメール形式の怪談などもそうだ。◯人にこのメールを送りなさい、◯人にこの手紙を送りなさい。
そんな噂を聞いたら、自分に手紙を送れる、メールを送れる友人が何人いるか必死で数え始めるだろう。もし、必要人数に足りなかったら?そんな思考が頭をよぎるだろう。

「流行る」「流行らない」の境界線

こうした、広く伝播する話における「対策」はよく考えれば非常に不安定なもので、そこに不安と恐怖を覚え、おもわず周りに広めたくなってしまうような話が多いと私は考える。

その塩梅こそが、「流行る」と「流行らない」の間の境界線なのだ。

怪異が強すぎれば、実在性が薄くなり、「その実話を語っている人間は誰なんだ」という問題が浮き彫りになる。逆に対策が強すぎれば、別になんのことはなく怖がる必要性がない。
その中間、絶妙に怪異と対策が拮抗する話。そういった怪異こそが、流行する都市伝説になるのではないかと思う。

皆様も怪異の対策方法、そこに潜む落とし穴には重々注意していただきたい。
いざそれらと対面したとき、あなたは本当にその行動ができるだろうか?
「できる!」というのであれば何ら心配はない、落ち着いて冷静に応答すればよいだけだ。
しかし、できなかったら?

筆者はあなたの無事を祈ることしか出来ない。

※画像はイメージです。

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