大型犬を飼っていて、年老いた母の運動がてら一緒に犬の散歩に出かけています。
私が仕事を終えてからなので、出発はいつも夕方になってからです。
わんわん散歩は楽しいワン
散歩コースは何通りかあって、その日は近所の公園まで行くことにしました。
公園といっても都会と比べると、とても広くて、ウロウロしている内に犬が満足して帰宅するのがお決まりでしたが、ここ数日、天気が悪かったので物足りなさそう。
まあ運動量の多い犬を飼っているとよくある事ですし、母も私もまだまだ元気に歩く余裕があったので、犬の行く方向に付いて行くと、公園を抜けて川に沿ったサイクリングコースへ向かったのでした。
誰かいるワン
住んでいる地域は随分と田舎なので、夜になると時々ジョギングしているオジサンがいるぐらいで滅多に人が歩いていません。
ですがその日に限って、30mぐらい先のすこし広くなった休憩スペースの電灯の下に人が立っているのが見え、暗くてよく見えませんが体格的には男の人だと思います。
突然、犬が走り出し母は引っ張られて、その人の方へ歩いて行きますが、私はこんな人気の無いところに男の人が立っていることに違和感を感じ、大丈夫かな?と思いながら後を追いかけるのですが・・・。
暗くて見えにくいけど、頭がないように見えるのでした。
え?そんな事ないワン
私がモタモタしているうちに、母と犬はその人のすぐ側に到着して止まっています。
「あれ?そんなすぐ近くまで行くなんて、きっと知り合いだったんだろう」と少し安心して思っていると、犬に引っ張られながら母が私のそばに戻ってきました。
なにげなく立っている人は知り合いか尋ねると、「XXX(犬の名前)が急に走り出したからついて行っただけで、誰もいないけど?」とまさかの返事が。
びっくりして、その人の方向を見ると誰もいませんでした。
私は怖くなって、「とにかくもう帰ろう!」と犬と母を引っ張るように帰宅したのでした。
なんだったワン
家に帰ってから、不思議がる母に事情を話すと・・・。
「昔はあの川はよく氾濫して、その度に大きな被害が出たので幽霊の一人ぐらい居てもおかしくないし、まあ怖く思うだけでなんにも無かったから良いんじゃない?」
まさかまさかの反応でした。
それからというもの、犬が行きたがっても、夜の河原には絶対行きません。
※画像はイメージです。
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