先日、タミヤ1/35ミリタリーミニチュアシリーズの「ウイリィスジープ」を作りました。
1970年前後からスタートした、タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズに馴れ親しんできた私にとりましては、正直言って「タミヤのキットは随分と繊細になったなあ」というのが第一印象でした。
と同時に、ある種の寂しさを禁じ得ませんでした。この寂しさはやや漠然としているのですが、強いて言わせて頂くならば、かつての様な消費者に対する旺盛なサービス精神、そして「プラ模型はかくあるべき」といった頑固なまでの思想の双方が衰退してしまっている事でしょうか。こんな事を言うと、根強いタミヤファンの方々からお叱りを受けそうですが、これはあくまでも私の自己流の考え方でございますので、どうかご容赦を。
市販されているのは
言うまでも無く、タミヤの事ですから軍用ジープのスタンダードとも言うべきウイリィスジープのキットは、1970年代の初頭に市場投入していました。つまり今市販されているのは”第2版”という事になります。
記憶に残っている方も多いと思われますが、ウイリィスジープの”初版”キットは第2版に比べて実に賑やかなものでした。牽引用のトレーラーカーゴが付いていて、カーゴにはバズーカ砲、ジェリカンなど豊富なアクセサリーを載せる事ができました。人形は、ドライバー、その隣のシートにはライフルを右手に持った将校、後部座席には機関銃を掃射する兵士、それからジープの側に立つMPと、4体入りでした。又、幌を付けた状態と、オープンな状態のどちらかを選択できましたね。エンジンルームも再現されていて、ボンネットは開閉可動となっていました。
遊び心をくすぐる
この様に初版は、実に遊び心をくすぐるものでした。
私が先日作ったのは第2版ですが、トレーラーカーゴは付いておらず、人形はドライバーの1体のみ。幌は無く、オープンの状態です。確かに第2版は作りやすい上に、繊細でシャープな仕上がりが約束されています。
ハンドルの細さには驚きました。人形を乗せようとした際にハンドルの一か所を切断してしまった程です。仕上がったモデルを見ていると、何故か初版のウイリィスジープの面影がちらついてしまいます。
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