奇祭「嫁つつき」

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日本には、現代の感覚では思わず「嘘でしょ?」と言いたくなるような奇妙な風習が各地に残っています。
私の故郷である秋田県の沿岸部にある小さな山村にも、そんな信じがたい名前の行事が存在するのです。
その名は「嫁つつき」。

名前からしてなにをするのか想像つかない、この行事を紹介します。

目次

嫁つつきの流れ

嫁つつきは、大森地区の小正月行事のひとつとして一月半ばごろに行われます。
以前は毎年行われていましたが地域の人口減少や婚姻数の減少の影響もあり、今では大森地区に新婚夫婦がいる年にのみ行われるようになりました。

嫁つつきが始まると、地元の小学生ぐらいの年齢の子どもが新婚の家を訪れると、座敷の中央には晴れ着姿の新婦が座っています。
一人の子が新婦の前に男根を模した御神体を置いた後、「突くのはいまだ」と唱えながら新婦の周りを回り、子宝と書かれた棒で腰やお尻のあたりを棒で突く真似をします。

しばらくすると、新郎が子どもたちの輪の中に割って入り、「止めてください」と懇願すると儀礼は終わり。
子どもたちは餅やお菓子をもらって次の家へ向かいます。

衝撃的でちょっとアウトな感じで「嘘でしょ?」と言いたくなる内容ですが、実はこれ、令和のいまでも秋田県で受け継がれている行事です。しかも、国の重要無形民俗文化財にも指定されているのです。

祭りの裏にあるもの

この祭りの裏には、いったい何があるのでしょうか。
ここから先は、ずいぶん前に亡くなったバアさんから聞いた話を手がかりに考えてみたいと思います。
もっとも、その頃のバアさんはすで若干ボケいて、私自身の記憶も曖昧です。
ですから、ここから先は半ば与太話くらいの気持ちで読んでください。

さてバアさんが言うには、その昔、「嫁は地域全員のもの」という考え方があったとか。
そこで集落に嫁いできた新妻を地域の男性たちで◯姦してしまえば、誰の子供か分からないけど確実に妊娠する。生まれた子供は村人全員で育てようという、今では考えられない習慣の名残だというのです。
昔はテレビもSNSもなく、限られた情報と限られたコミュニティーのなかで一生を終えるしかなかったので、このような習慣がまかり通ったのかもしれませんね。

おそらく時代のなかで露骨な行為は姿を消し、象徴的な儀礼へと形を変えていったのだと思われます。
そして、その役割を担う存在として選ばれたのが「子ども」でした。
民俗学では、子どもは穢れの少ない存在、つまり神に近い存在と考えられることがあります。
子どもが行う行為は性的な意味をだけではなく、子孫繁栄を祈る象徴的な儀礼になったのではないでしょうか?

日本には性にまつわる奇妙な、お祭りや風習が数多く残っています。
もしかしたら、あなたの町にも細々と受け継がれているトンでもない奇祭があるかもしれません。
調べてみてはいかがでしょうか?

※画像はイメージです。

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