幽霊橋

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私が子供の頃から、住んでいる村には、今はもう取り壊してしまいましたが、古びた小さな橋が架かっていました。
その橋には、昔、悲劇的な事件が起きた時から呪いがかけられ、住民たちから恐れられ、子供の頃からほとんど渡る人はいまなかったそうです。

子供の頃に聞いた話だと、村の若者が肝試しで夜中に幽霊橋を渡ることに挑戦したそうです。
10mもない橋ですが、真ん中に辺りで寒い風が吹き抜け、不気味な空気が漂っていたと言われます。若若者たちは冗談を言い合っていると、霧が濃くなって前がほとんど見えなくなった時に、一人が転んでしまいました。
恐ろしい形相で立ち上がり、声が震えながら幽霊橋を渡り切った後、何も語らずに逃げ出してしまったのです。

その後、肝試しをした若者達は病気にかかり次々に命を落としたそうです。
元々呪われていると伝わっていたのですが、幽霊橋にかかる呪いの噂が広がり、人々はさらに恐ろしく思うようになったそうです。
橋から不気味な声や幽霊の姿が目撃されたという話が広まり、だれも近づかなくなっていきました。
私も子供の頃、この橋のそばを通った時に、変な声を聞いて怖くなったのを思い出します。

そして時間は過ぎて、私が高校生の頃に、人も通らずボロボロに老朽化したので壊される事になりました。
地元の業者たちは嫌がり、取り壊し工事の入札に参加しませんでした。
呪の事を知らない、他の地域の業者が工事を行おうとすると、作業員が事故や病気で次々に倒れていき、噂がひろがり、他の地域の業者も工事を請け負う事がなくなったそうです。

それから私が高校を卒業した春、地元の役場に就職したのですが、この橋の解体の話が再開しました。
たまたま請け負った会社がどこなのかを知ったのですが、かなり遠くの会社でした。

今回も駄目なんじゃないかなと思いながら、様子をみていたのですが、重機で橋を壊そうとしたときです。
重機と共に橋が崩れ、乗っていた作業員が亡くなりました。しかし、橋も崩れてしまったのです。
たぶん、橋の呪いの最後の抵抗だったと思います。

今は跡形もありませんが、近くを通る時、なにか声が聞こえるような気がして、いまでも恐ろしく感じます。

匿名希望

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