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小学校のトイレにいる「4時ババア」

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昔からある学校には、七不思議やトイレの花子さんの噂がつきものです。
私が通っていた小学校には「4時ババア」という怖い噂があったのでした。

その頃は、田舎だった事もあって「家のトイレが水洗か汲み取りか?」というのが当たり前、当然、携帯電話やポケベルもなく、テレビすらカラーでない家庭が多かった時代でした。

目次

4時ババア

噂はとてもシンプルで「夕方4時ちょうどに学校のトイレに行くと4時ババアが現れて、トイレに引きずり込まれる」という内容です。

私がこの噂を最初に聞いたのは小学校に入学した直後。
「誰々の兄が夕方、校舎に入り、4時ババアを見た」とか「誰もいないはずのトイレから物音がした」、「4時の10分前ぐらいに急に水が流れる音がした」などで、それだけならば不気味ではありますが、それほど怖くないと思っていました。

ところがある時、同級生の間で「4時にトイレに入った児童が4時ババアに襲われた」という噂が囁かれ始め、「4時ババア」に追いかけられる夢を見るくらい恐怖を感じるようになったのです。

トイレで遭遇してしまった?

ある日、クラス委員会の仕事でいつもより帰る時間が遅くなってしまいました。
「もうすぐ4時だ、早く帰ろう」・・・こういう時に限ってオシッコがしたくなるものです。いっそ家まで我慢しようとも思ったのですが、それは無理。

仕方なく襲われそうになったら逃げれば良いとトイレに駆け込もうとすると、お婆さんが出てきました!
「ギャーーー」
悲鳴を上げて尻もちをついてしまい、驚きのあまりにお漏らしまでしてしまった。
トイレから出てきたお婆さんは私の姿をみて、困った顔をしながら、手を差し伸べて立たせてくれた後に汚れた床を掃除してくれたのです。
私はお婆さんにお礼を言いながら、冷静に観察すると雑巾を持っていたりするので、たぶん掃除のお婆さんなんだろうなと。

本当にいた「4時ババア」

お婆さんは笑いながら階段を登っていき、入れ違うように悲鳴を聞きつけ、近くにいた先生が様子を伺いにやってきました。
先生に事情を話すと、「用務員さんはいるけどオジサンだし、掃除のお婆さんなんていないよ?」というのです。
「もしかしたら近所のお婆さんが間違って入ってしまったのかな?ちょっと探してくるね。」と先生が言うので、私はすかさず「あの階段から上に登っていきました」と指を指しました。
先生はその後、くまなく探したようですが、そんなお婆さんは見当たらなかったそうです。

生徒たちの間で、私の話が持ち切りになったのですが、間もなく親の仕事の都合で遠くに転校してしまいました。
あのお婆さんは「4時ババア」だったのでしょうか?
あれからかなりの年月が経ちましたが、もし本当に「4時ババア」でトイレに引きずり込まれていたらと思うと、今でもゾッとします。

※画像はイメージです。

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