2024年7月21日、静岡県にある陸上自衛隊富士学校 富士駐屯地は70周年の創設記念式典を行いました。現在では本州で戦車が見れる駐屯地の行事をレポートします。
陸上自衛隊富士学校
静岡県にある陸上自衛隊富士学校は自衛隊が創設された1954年(昭和29年)8月20日に自衛隊の前身である警察予備隊の普通科と特科の学校や機甲科特別教育隊を富士駐屯地で統合したのが始まりです。
現在では普通科・機甲科(戦車)・野戦特科の幹部や陸曹の技能や部隊指揮官としての教育に訓練評価や研究を行っている。
この富士学校での教育の一環で行われるのが総合火力演習です。総火演など訓練や演習を行う支援部隊として富士教導団があります。
2024年(令和6年)3月に本州の戦車部隊が解隊、偵察戦闘大隊への統合または機動戦闘車部隊への改編により本州の戦車部隊は富士教導団所属の機甲教導連隊だけとなった。
いざ富士学校へ
筆者である私は広島県在住です。前日の7月20日から新幹線と在来線を乗り継ぎ静岡県へ向かい一晩泊まってから御殿場市へ。そこからタクシーで富士学校に向かいます。道中で雲に覆われた富士山を眺める。雲で隠れていても存在感ありますね。
富士学校に着くと既に多くの人が着いて式典会場周辺で場所取りをしている。その向こうには並ぶ富士教導団の車輌、90式戦車と10式戦車をはじめ自走砲や装甲車が並ぶ。そこへ米軍のLAV-25も加わる。広島県や中国地方の駐屯地を主に巡る私としてはまさに眼福な光景です。
しかし、晴天であるこの日は容赦なく隊員も来場者も猛烈な暑さの中での式典に臨む事となりました。
猛暑の中を走る戦車
夏の暑さに満ちた式典会場で巡閲・式辞に議員の挨拶と続き、観閲行進では北海道でしか見られない90式戦車と89式装甲戦闘車・99式自走榴弾砲の動く姿、本州では富士駐屯地に近い駒門駐屯地にしかない10式戦車の動く姿どれもが新鮮に見える。
式典の後に性能を展示するとして銃火器に次いで、戦車や自走砲がどう動き、射撃をするかを見せる展示が行われた。野戦特科は空包射撃は無かったが、新型である19式装輪自走155ミリ榴弾砲がどう射撃の態勢になるのか見られるのはマニア的にはポイントが高い。
訓練展示では16式機動戦闘車がまず施設科と野戦特科の支援として進出し、敵へ直に攻撃する段になると90式戦車が機動戦闘車の前線を越えて進撃、戦果を拡張すべく10式戦車が90式戦車の前線を越えて進むと言う展開で進みました。
機動戦闘車と戦車をここまで動く姿をながえ眺められるのは滋賀県の今津駐屯地でも見られましたが、広い会場で4両ごとの戦車が動き回るのは迫力があります。個人的には戦車が好きと言う前提で猛暑に耐えて良いものが見れたと満足できました。動く戦車が見たい人は暑い時期ですが見に行く価値は大いにあります。
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