第二次世界大戦においてドイツ空軍の戦闘機ではBf109が有名ですがもう一つの主力機と言えるのがFw190です。
このFw190は多様に使える万能な戦闘機だったのです。
万能戦闘機のプラン
第二次大戦前にドイツ航空省は長距離を飛び、爆撃機の護衛が出来て対地攻撃もできる新たな万能戦闘機と言える仕様を航空機メーカーに提示しました。
完成したのがメッサーシュミット社のBf110です。
Bf110は長距離を飛び、対地攻撃にも投入できる機体でしたが爆撃機の護衛戦闘機としては大型双発機で速度に勝る単発の小型戦闘機には敵わず戦闘機としてのBf110は夜の空に活動を移します。
Fw190
フォッケウルフ社が開発したFw190はBf109を補助する戦闘機として開発が始められた戦闘機です。
開発のコンセプトは「どんな戦場でも戦い抜く事ができる軍馬」と設計したタンク博士は言っているように汎用性ある機体として作られた。
欧州の戦闘機では珍しい空冷エンジンのBMW801を採用したFw190
爆撃機に使われるエンジンだけあり1700馬力の高出力と広く作られた主翼はFw190の戦闘爆撃機としての可能性を広げました。
エンジンの高出力は500kg~700kgの爆弾搭載を可能にし、広い主翼に爆弾を装着する装置または増槽を付ける事ができました。
こうしてFw190は1000kmを越える長距離も飛べて対地攻撃も可能で空戦もできる戦闘爆撃機になれたのです。
対爆撃機の迎撃機として
戦闘機としてのFw190の特徴の一つが重武装です。
7.92ミリ機関銃または13ミリ機関銃2丁に20ミリ機関銃4丁とBf109を越える火力です。
1943年からドイツ本国を爆撃する米軍のB-17など重爆撃機の迎撃にFw190も出撃するようになります。ドイツ空軍はFw190部隊ごと爆撃機の編隊へ突入する突撃飛行隊を編成します。
その突撃飛行隊が使うFw190A-8/R-8は30ミリ機関銃と20ミリ機関銃が2丁づつで装甲による防御力を強化したタイプで重爆撃機迎撃に活躍しました。
「どんな戦場でも戦い抜く」戦闘機としてタンク博士が設計した事で機体に爆弾や増槽を装備できたりに空冷から液冷エンジンを載せる事も出来た改造も考えた余裕ある設計がFw190の様々な活躍の場を与えたのです。
eyecatch source: Oberkommando der Luftwaffe, Der Chef der technischen Luftrüstung. Diesing [Public domain]
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