2024年11月に横須賀を母港とする米第7艦隊の空母が「ロナルド・レーガン」から「ジョージ・ワシントン」に変わりました。
2度目の日本配備となった「ジョージ・ワシントン」の航跡を辿ります。
空母「ジョージ・ワシントン」
アメリカ海軍の空母「ジョージ・ワシントン」は「ミニッツ」級空母の6番艦として1992年(平成4年)7月4日にニューポート・ニューズ造船所で竣工しました。艦名の由来はアメリカ初代大統領のジョージ・ワシントンから名付けられている。
全長333m・最大幅76.8m・満排水量101,429 tと他の海軍艦艇よりも大きい「ミニッツ」級空母は加圧水型A4W原子炉を2基装備し30ノットの速さがある速力で航行できると言われてる。
そんな「ジョージ・ワシントン」に乗る航空機は各種合わせて70機とされ、日本配備の際には岩国基地と厚木基地を拠点とする第5空母航空団が将兵と航空機と共に乗艦する。

就役から1回目の日本配備
「ジョージ・ワシントン」はまずノルマンディー上陸作戦50周年の記念式典を支援し地中海とペルシャ湾で任務に就き、ボスニア・ヘルツゴビナ紛争で監視活動である「デサイシヴ・エンデバー」作戦に湾岸戦争後にイラク南部の飛行禁止空域での監視活動である「サザン・ウオッチ」作戦にも参加した。
2001年の9.11同時多発テロの際にはニューヨーク沖で警戒に就き、アフガニスタンのタリバンを攻撃する不朽の自由作戦では攻撃任務を遂行し、2003年のイラク戦争にも出撃した。
2008年8月に「ジョージ・ワシントン」は「キティホーク」と交代する最初の日本配備に着任した。この時が初の原子力空母の日本初配備となった。

東日本震災から2度目の日本配備
2011年3月11日に発生した東日本大震災では「ジョージ・ワシントン」は横須賀で定期修理中であったものの、福島第1原発の被害拡大が懸念され3月21日に修理作業を切り上げ横須賀を出港し一時退避した。
2016年に「ジョージ・ワシントン」はオーバーホールの為にアメリカへ行き「ロナルド・レーガン」と交代します。このオーバーホールは核燃料の交換も含め15億ドルかかり6年に及んだ。このオーバーホールを終えて2024年11月22日に「ジョージ・ワシントン」は横須賀へ戻り2度目の日本配備が始まった。
この日本配備の際に「ジョージ・ワシントン」と共に艦上機型のF-35であるF-35Cを装備した第147戦闘攻撃飛行隊も日本に到着、第147戦闘攻撃飛行隊は初のF-35C飛行隊であり、日本はこれで空自のF-35Aを含めてF-35の各型が揃う事となりました。

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