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終戦直前のドイツ空軍機

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昭和の頃なら雑誌『グラフィック・アクション』やサンケイ出版社の単行本・第二次大戦ブックスなどでしか見ることが出来なかった兵器や戦場風景の写真。近年はネットの画像検索サイトなどで見ることが出来るようになり、「イイ時代になったなぁ」と感じている今日この頃。
そんな中、終戦直前に破棄(破壊)されたドイツ空軍機の写真があったので、この写真を元に色々と思うところを書いてみたいと思います。

目次

1945年1月の光景

写真の解説を見ると「1945年1月にドイツで撮られた」ということと、一番手前の機体がメッサーシュミットBf-109 K-4型とに書かれています。
米兵がBf109の周囲に立ち、破棄というか破壊された彼らからすれば敵国であるドイツの軍用機を眺めているという風景ですが、撮影が1945年1月ということ(終戦は同年5月)で、おそらくは旧ラインラントに当たるドイツ本土(ライン川西岸地帯)にある基地じゃないのかな?と推測します。

『バルジ大作戦』で有名な1944年の年末の攻勢が失敗に終わり、1945年1月16日には作戦開示時点まで西側連合軍により押し戻されていたことを考えると、前線近くにあった空軍基地が占領されたのかもと考えたりします。

雑多な機種に驚き

手前のBf-109以外の機体に目を向けると、世界初の実用ジェット戦闘機であるMe-262 A-1やフォッケウルフFw-190 A型(か?)という戦闘機から、機首にテレビアンテナみたいにレーダー用アンテナをつけたBf-110 双発戦闘機。
爆撃機ながら夜間戦闘機にも転用されたJu-88(写真左上、Bf-109やMe-262の上側)、かと思えば、Bf-110の少し右上に旅客機みたいな四角い窓が見える機体(もしかしたらJu-52輸送機)。
慌てて破壊されたかのようにスクラップの状態になっているのが写っています。

滑走路らしき巨大な空間を隔てて、何かしらの機体とか人影とか見えているので、おそらくは米軍が占領して空軍基地として使っているのかもしれないです。
陸軍部隊の最後の予備兵力が『バルジ大作戦』で消化されてしまい、まともな予備兵力が無いドイツ軍(地上部隊)としてはこの空軍基地を守り切ることは困難だったのかもしれません。

Bf-109やFw-190、Me-262がしっかりと迷彩塗装をされている、かつ、主翼や胴体の鉄十字の国章や尾翼のかぎ十字がきちんと塗装されたものあることを見ると、これらの機体が歴戦をくぐり抜けてきモノであることと推測出来ます。
戦争末期は独空軍の写真資料が少ない中で、このように破壊された空軍機を見ると、どこかやるせない気持ちになるのも事実でした。

※アイキャッチはイメージです。
featured image:Sot.virk. Eino Nurmi, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

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