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雨を司る神様と妖怪と昔の人のロマン!

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もうすぐ梅雨の季節ですね。
どんなに暑くても5月は湿気が少ないので比較的過ごしやすいですが、梅雨入りしてしまえばそうはいきません。

「梅雨」なんて聞いただけで不快感を感じる人もいるでしょうが、しかし昔話や伝承では雨は良くも悪くも特別扱いされています。
今回は雨にまつわる神様や妖怪を通して見えてくる、「雨」に迫っていきましょう!

目次

雨にまつわる神様や妖怪まとめ!

まずは日本にまつわる、いくつかの雨の妖怪と神様を紹介します。

雨の神様

スサノオ

古事記に登場する神様。
黄泉の国から帰ったイザナギが禊をした際に生まれた男神で、アマテラス、ツクヨミに続く最も尊い三柱・三貴子に数えられている。
暴れん坊な一面と英雄の一面を持っており、そこから生まれた逸話によるものか、海の神、嵐の神、農耕の神として祀られている。

八大竜王

仏教由来の龍神。正しくは竜族の八王で、仏に帰依した天龍八部衆の一尊。
主な役割は仏、また仏法の守護。
日本では雨乞いの神様として祀られている。

善女竜王

雨乞いをもたらす竜王、八大竜王の一尊の三女とされる。
空海が雨乞いをする逸話に登場する竜王としても有名。

雨の妖怪

雨降り小僧

雨の日にあらわれるという妖怪。
江戸時代中期に活躍した画家・鳥山石燕の妖怪画集「今昔百鬼捨遺」が出典。
元は中国の雨の神・雨師に仕える子供とも言われている。
時代が経つにつれて「青カビを発生させる」「雨を降らして人を困らせる」などいたずら好きな一面が増した。

雨女

雨の日に神隠しに遭った赤ん坊の母親が妖怪化したもの。
雨降り小僧と同じく「今昔百鬼捨遺」が初めての出典だが、江戸の遊女を風刺したものだという説が有力視されている。
ただし似た妖怪として長野県伊那地方の妖怪、雨おんばがいる。

雨の神様や妖怪を通して分かることとは?

上記の神様や妖怪を通して分かるのは、神様にしても妖怪にしても脅威ではないことです。
私たち現代人の感覚であれば「雨」といったらゲリラ豪雨などネガティブなイメージが強いですが、神様や妖怪からはそうしたマイナス面を感じられません。

もちろん昔の人にとっても、雨がもたらす洪水や日照不足は嫌だったはずです。
なのにその嫌な面をつかさどる妖怪は凶悪ではなく、それどころかどこか親しみさえ覚えます。

そもそも雨は農耕にとって必要不可欠なものでした。
その証拠に雨乞いの神事や行事は全国各地にあって、そこには雨乞いをする神様と所縁ある池・沼・淵などがあるのです。あるいは神様よりも雨乞いをする場所を神聖視している場合は、そこに竜・大蛇・鯉など水にまつわる生き物が主としていることも珍しくありません。
当然ながら、そうした場所にはタブーもありますので気を付けましょう。

雨の伝承はロマンスと冒険モノが多い?

ところで雨の神様や雨乞い発祥にまつわる伝承は雨うんぬんよりも、恋バナばかりなのはご存知でしょうか。
たとえば雨乞いの伝承で有名な福井県の夜叉ヶ池。
その伝承は川の上流に住む龍神が干ばつを助けてくれたものの、その見返りに1人の娘を連れていくという内容です。
他にも鳥取県の赤松の池では女性が水に入って姿を消してしまい、再び姿をあらわした時は水辺の主になっていたというパターンもありますね。

このパターンでは女性が水に入るきっかけは結婚のドタバタや落城などで、なんとなく元ネタが察せられます。
(それを言ったら夜叉ヶ池は龍神への嫁入りではなく、生贄をオブラートに表現したものでしょうね…)
しかし雨乞いの伝承には異界から宝物を持ち帰って、その宝物の力で雨を招いたパターンもあります。
あとは水中に沈んだ鐘が不思議な音を奏でるという沈鐘伝説も雨乞い、もしくは水の神様と密接にかかわっているんですよ。

日本と雨と

日本における雨の神様や妖怪は多種多様ですが、あまりネガティブな存在ではありません。
それは農耕に欠かせない雨を現代以上に大切に思っていたからでしょう。
ちなみに雨の神様や雨乞いの伝承には雨よりも、伝承に登場する神様や人間にフォーカスが当たっています。
そのため結婚や冒険譚の印象が強い気がしますね。

出典・引用
「昔話・伝説を知る辞典」(やま かわ うみ)
雨降小僧・雨女・雨神一覧・八大竜王・善女竜王・夜叉ヶ池 – Wikipedia
赤松の池(あかまついけ) | 鳥取大山観光ガイド

※画像はイメージです。

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