「ひとりかくれんぼ」は都市伝説なのか

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「ひとりかくれんぼ」という都市伝説がある。
ぬいぐるみを相手に見立て、かくれんぼの動きを一部真似て、見つけたり探させたりする動作をする中で、何らかの不可解な現象が発生する、というものである。

結論から言っておくと、これは2007年に2ちゃんねるに書き込まれた、創作である。
だが、実際に奇妙な事が起きたという報告もちらほら見られる。

これはどう解釈したら良いのだろうか。

目次

ひとりかくれんぼとは

ひとりかくれんぼについて、改めて触れておこう。

この手の噂話の常として、手順にはバリエーションが発生しているが、最大公約数的に説明すると

  • 形代(ぬいぐるみ)を用意する
  • 明かり代わりに放送終了したテレビを点ける
  • 形代を隠す
  • まず自分が鬼となり、形代を見つけ、刃物で刺す
  • 次に形代を鬼とし、自分が隠れる
  • 十分な時間を取った後、形代のところに行き、勝ちを宣言
  • 形代を処分する

という流れになる。

この時、隠れている最中に物音がした探しにいったら形代が違う場所にいたテレビに奇妙なものが映った、といった現象が起きたという。
尚、この儀式の目的は、明示されていない。

怪談は都市伝説なのか

ひとりかくれんぼが提唱されたのは、2007年の4月の2ちゃんねるのオカルト超常現象板だったという。
だが、2ヶ月後の同年6月に、仕掛け人によって、これが単なる創作、つまり怪談の類である事が明かされた。
しかしながら、その後もこの話題はくすぶり続け、怪奇現象が起きたという話がちらほらと出る。

これはどう解釈すべきだろうか。
所詮は匿名掲示板だ。
仕掛け人を名乗る人間が、どっから本当の事を言っているか分からない。
実は、実際には本物の降霊術だったのか?

これを検証する方法は実は単純だ。
同様の都市伝説めいたデマを複数流し、そのデマを信じて実行した人々からの「報告」を見れば良い。
 デマと既存の本物の降霊術系都市伝説、それぞれについての認知度と報告数の比率を出し、「ひとりかくれんぼ」と比較する。
これで、「ひとりかくれんぼ」が、どちらに近いか分かる。

一番の問題は、この対照実験のために使われる「本物の降霊術系都市伝説」を、どう科学的に定義するか、であるが。
つまり、ひとりかくれんぼが2ちゃんのデマを発端としている事は、「本物の都市伝説」である事を否定する材料にならない。
「ひとりかくれんぼは都市伝説である」と言い切って良い。
ここまでは自明の話だ。

リアルにヤバいかくれんぼ

オカルト儀式としての、ひとりかくれんぼの機能

ひとりかくれんぼが、実際に怪奇現象を起こすものだと仮定して、一体何が発生しているのだろう。
その構造が分かれば「何の為にやるか」という意味が生まれる。

一般的な手順では、形代にはぬいぐるみが用いられるという。
ぬいぐるみが象徴するものは子供である。
子供の玩具という意味合いでもあるし、実際に象徴として用いられる事もある。
欧米のゲームや映画の表現で、戦場などに転がっている破れたぬいぐるみは子供の死体の暗喩だ。
オカルトの文脈では、人の意思が物理的な作用を持つことが常道であるから、こういった広く浸透した認知はダイレクトに力を持つ。

ひとりかくれんぼが降霊術の側面を持つとすれば、降ろされるのは、悪魔か霊、神道的な発想に基づけば神だ。
形代が子供を象徴するぬいぐるみなのだから、降ろされるのは子供の霊、または幼い性質を持つ神や悪魔という事になろう。

子供の霊を迎え、かくれんぼで楽しく遊ぶ。
これは理にかなっている。
逆に、子供の霊を呼び寄せる口実として、かくれんぼをやって見せている、とも取れる。
遊びというのは「さあ遊ぼう」と人を揃えて始めるだけでなく、見切り発車で始めて「僕も入れて」と寄って来る子を引き込む場合も多い。

この時点で、怪奇現象が発生する条件はかなり揃っている。
霊達の気を惹いているのだ。
ぬいぐるみに入れた子供だけでなく、面白そうと思って周囲に集まった子供の霊も集まっている。
霊達が遊び半分に何かを起こしても不思議はない。

・・・だが。

問題はその先だ。
これがどうにも不穏当、不適当だ。
何しろ、鬼が見つけた時、刃物で刺すのだ。
楽しく遊んでいると思ったら、刃物で刺されてしまう。
これではかくれんぼの鬼が、人に危害を加える本物の鬼になってしまったかのようだ。
こんな事をすれば、ぬいぐるみに入った子供の霊もたまらない。
怒って仕返しの1つもするだろう。

その後、憤懣やる方ない子供の霊とかくれんぼを続けた後、形代を手順通りに処分し、霊を追い払う。

なんだこれ。
子供の霊が可哀想じゃあないか。
この手順を考えた輩は、わざと術者が霊に恨まれるような方法を教え、被害を出す事で注目を集めようとしているのではないか。つまり「スマホの充電は電子レンジで出来る」とか「吉野家のお新香は無料で食べ放題」とかのデマを流す輩と同じメンタリティだ。

安全なひとりかくれんぼの為に

いや、直ちに悪意と考えるべきではないかも知れない。
善良な子供の霊を呼び寄せている訳ではない、とも考えられる。
子供っぽい性質を持つ、悪霊や悪魔の類を引き寄せ、しこたま痛めつけて追い払う、そう考えたなら、刺す事にも納得がいく。

だが、この方向で考える時、そこにいる霊が、子供の悪霊や子供の悪魔であるという確信がなければ、偶然呼び寄せた善良な霊を傷付けてしまう事になる。
除霊を試みて他の霊に恨まれたのでは、本末転倒だ。

だとすれば、何の目算もなく、いきなりひとりかくれんぼをするのは、全くもって合理的ではない。
先に、あなたの家にどんなものが存在するか、同定する事が重要だ。
仮に、あなたの家で子供の霊を先に目撃していたとしても、子供が単体で死ぬ可能性はそこまで高くない。
家族単位の霊がいた場合、ひとりかくれんぼで1体を痛めつけても、その3、4倍のしっぺ返しが来る。

やるとしたら、できる限り慎重に行う事だ。
少なくとも、除霊術として、安全な方法とは言えない。

除霊ではなく、子供の霊を慰めたいという事なら「刃物で刺す」という部分を省いてやれば良い。
これなら、楽しく遊んだだけの事だ。
遊んだ後に残られては困るので、やはり形代は処分した方が良い。
その際、また遊ぼうという意図を伝えると、子供の霊も不安にならない。

フィクション≠ノーダメージ

結論としては、ひとりかくれんぼは既に都市伝説になっている。
オカルト的な効能があると仮定した場合、徒に霊に恨まれる手順でしかない。手順の変更が望ましい。

霊に恨まれたところで何も出来るわけがない、と思うだろうか。
そういうものでもない。
オカルト現象というのは、その対象が実在しなくても被害は出る。あなたの潜在意識に食い込んだ宗教観に、脳が反応してしまう。
文化は宗教観と有機的に結び付いている。
この宗教観的に後ろめたい事をすれば、自ら霊障を発生させる場合もあり得る。

「うっかりやってしまった」という場合は、あなたがある程度受容している宗教の儀礼に従う事が、潜在意識を落ち着かせる手助けになる。
キリスト教を信じるならイエスに祈れば良い。仏教に何かしら理を感じるなら、地蔵菩薩一択で良い。
熱心な信者である必要は無い。
僅かでも拠って立つものを仕込んでおく事は、オカルトと付き合うための、先人の知恵だ。

参考
ピクシブ百科事典 ひとりかくれんぼ
ウィキペディア ひとりかくれんぼ

※画像はイメージです。

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