爆弾が少ない?日本軍爆撃機のコンセプトとは?

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旧日本軍が太平洋戦争に投入した爆撃機は爆弾が少ないなど欧米とは違う作りをした機体でした。
日本軍は爆撃機をどう考えて開発したのか?

目次

大型爆撃機無き日本軍

太平洋戦争で日本の陸海軍が実戦に投入した爆撃機は陸軍は九七式重爆撃機・一〇〇式重爆撃機・四式重爆撃機「飛龍」、海軍は攻撃機ですが九六式陸上攻撃機・一式陸上攻撃機・陸上攻撃機「銀河」になります。
いずれもエンジンが2基の双発中型機ばかりです。

アメリカのB-17やB-24のようなエンジン4基の大型機の爆撃機を旧日本軍は陸軍の九二式重爆撃機や海軍の「深山」と「連山」を開発したが試作機に留まり実戦には配備されなかった。
技術的な問題があるとはいえ、九七式飛行艇や二式飛行大艇のような4基のエンジンを備えた大型機の開発を成功した実績があるので当時の日本で大型爆撃機は作れない訳ではない。では何故実戦配備されなかったのか?

大型爆撃機1機で戦闘機が何機も作れるという経済的または当時の資源配分の問題があるものの、爆撃機の用兵が戦術に近い点にあったからです。

九七式重爆撃機

“Akemi shashinkan” at Chitose-cho Hamamatsu, Shizuoka, Japan. 浜松市千歳町のアケミ写真館撮影。, Public domain, via Wikimedia Commons

太平洋戦争で日本陸軍が投入した主な爆撃機は九七式重爆撃機です。
重爆撃機とはいえ大きさとしては中型爆撃機並みですが、日本陸軍が軽爆撃機という機種もあった為で日本陸軍独自の基準の機体と言えます。

そんな九七式重爆を陸軍は敵飛行場への爆撃を行う機体として考えていた。敵飛行場へ向かうには敵戦闘機の迎撃を突破する必要があり日本陸軍は速さを重視した。最高速度は432㎞/hになり爆撃機では速い機体となった。
速さの代わりに爆弾搭載量は750㎏~1000㎏と多くは無い。

一式陸上攻撃機

作者のページを見る, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

日本海軍は爆撃機にあたる機体を陸上攻撃機と称して運用した。
あくまで日本海軍が爆撃機のような陸上攻撃機を持つのは陸上基地から敵艦隊を攻撃する為である。

一式陸上攻撃機はエンジン2基の中型機で4000㎞もの長い航続距離を実現した。これは太平洋でアメリカ海軍の艦隊を迎え撃つ為の航続距離である。
速さも求められ追撃する敵戦闘機への対処に機体尾部に20ミリ機銃が装備された。搭載する爆弾の量は海軍では魚雷1本を搭載できれば良しとされ800㎏です。

日本軍が求めた爆撃機とは?

日本陸軍は前線支援に小型機の襲撃機をはじめ飛行場や敵陣を爆撃する軽爆撃機と重爆撃機が作られた。軽爆撃機も重爆撃機も敵戦闘機を突破して攻撃する事が求められた。日本海軍は魚雷を装備して長距離を飛行する陸上攻撃機を求めた。

敵の都市や工場を目標にした戦略爆撃よりも敵軍の部隊や施設を目標にした戦術的な攻撃を日本軍は爆撃機に用いた。それは自軍が数で優位とは言えず爆撃機は前線部隊を助ける戦力として開発されたと言えます。

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