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韓国の主力戦車 K2ブラックパンサー

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昨年ポーランドが1000両ものK2を購入すると発表しました。
近年では大きな戦車の商談となったポーランドのK2購入
では、K2はどんな戦車なのでしょうか?

目次

K1の開発

韓国軍の戦車はアメリカから供与された戦車を装備していましたが、戦車を含め国産兵器開発ができるようにしようとしていた。
実現するには国内の技術力と工業力を育て、戦車が開発できる国力を持つ必要がありました。
1972年から第一次栗谷事業と称する国産兵器開発と生産を育成する政策が始まり、1982年からの第二次栗谷事業で国産装甲車輛の開発に乗り出しました。
この時に開発されたのが韓国初の国産戦車であるK1戦車です。

ライセンス生産したイギリス製105ミリライフル砲を装備し、重量50トンの抑え軽量化に努める。
山岳地帯の多い複雑な地形の朝鮮半島の運用にあたり、日本の戦車と同じく姿勢制御ができるハイブリッドサスペンションを装備
エンジンやトランスミッションの動力系統はドイツ製を採用
こうした特徴を持ったK1は1988年に正式採用されました。
北朝鮮が125ミリ砲を備えたT-72を配備したと言う情報(誤報であつたが)からK1にドイツ製120ミリ滑こう砲を装備させたK1A1が開発された。

Simta, CC BY-SA 3.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

K2の開発

K1の後継となるK2となる新型戦車の開発は1995年から基礎研究が始まり、韓国陸軍はK1とK1A1を上回る性能を求めました。

攻撃力は55口径120ミリ滑こう砲が装備された。K1A1に装備された44口径120ミリ砲よりも強力な砲です。
この120ミリ砲はドイツのラインメタル社製の砲を元に国防科学研究所とヒュンダイWiaが共同開発した戦車砲になります。
防御力ではモジュール装甲と爆発反応装甲を採用、敵のミサイルの探知や妨害をする装置も備える予定でしたが、フレアも発射する為の歩兵との共同行動を考えて、装備は見送られたとされる。

K1と同じように姿勢制御を行う油気式サスペンションも備えられた。
エンジンは国産の1500馬力のディーゼルエンジン、トランスミッションも国産採用する予定でしたが、開発は難航した為にトランスミッションはドイツ製、エンジンは第二次生産分から国産になっています。

世界水準に達した戦車

K1戦車で確立した第3世代戦車の技術から、C4Iシステムとして韓国軍の戦術データリンクTDLーKやデータを送受信できるモデムがK2に備えられている。
こうして第3.5世代や第4世代の戦車に準ずる世界の第一線戦車としての水準に達した戦車になっています。
その上で電子機器の冷却に摂氏55度まで耐えられる仕様も作れるなど、輸出に力を入れている。
今後、K2がポーランド以外でも採用れる可能性は低くない。

参考資料
・軍事研究2023年1月別冊新兵器最前線シリーズ「2020年代新戦車」
 ジャパン・ミリタリー・レビュー
・軍事研究2022年1月号「K2戦車とK2自走砲の実力」文:竹内修
 ジャパン・ミリタリー・レビュー
・JGROUNDEX No.13「戦車大全2021」 イカロス出版

※アイキャッチはイメージです。

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