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交流100周年で来航したトルコ軍のコルベット艦「クアルナダ」

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2024年(令和6年)6月19日にトルコ海軍のコルベット艦「クアルナダ」が広島県呉市で一般公開されました。日本では珍しいトコル海軍艦艇である「クアルナダ」についてレポートします。

目次

コルベット艦「クアルナダ」

今回、日本に来航した「クナルアダ(F-514)」はトルコ海軍の「アダ」級コルベット艦の4番艦になります。
2019年9月に就役したトルコ海軍の新鋭艦です。

全長99.5mで最大幅14.4で基準排水量は2300トンになり、日本の海上自衛隊では「あぶくま」型護衛艦に匹敵する大きさになります。
大きさの数字で見えるように小さな艦艇であるものの、この「アダ」級はトルコが自国で建造した最初の艦艇でもあるのです。

これまでドイツのブローム・ウント・フォス社が輸出の商品として売り出していたMEKO200型フリゲート艦を基にアメリカの装備も導入した「ヤウズ」級や「バルバロス」級にアメリカから購入した「オリバー・ハザード・ペリー」級を運用していた。
他国から購入した艦艇を配備していたトルコ海軍にとって「アダ」級は変化の象徴なのです。

呉に来航した「クアルナダ」を見に行こう

2024年(令和6年)の「クアルナダ」による日本来航は、1924年(大正14年)から始まった日本とトルコの国交100周年を祝う意味があります。
まずはトルコとの関係が始まったエルトゥールル号遭難事件が起きた和歌山県串本町、次いで東京、そして広島県呉市へ「クアルナダ」は巡りました。

6月18日に呉の海上自衛隊呉基地に入港、翌日の19日に一般公開された。
19日は水曜日の平日ではあるものの、見学希望者が次々と着ていました。見学希望者は金属探知機での身体検査と手荷物検査、更には見学希望者の氏名を登録した上で乗艦できました。
「クアルナダ」後部のヘリ甲板から乗艦し、ここで艦内のカメラ撮影は禁止ですとトルコ軍の軍人さんからの注意(おそらく英語)を聞いてようやく艦内に入れます。

独特な艦内

ヘリの格納庫から始まる艦内の見学、ヘリは日本の海自と同じSH-60系のヘリでした。またヘリ格納庫に対潜水艦用の魚雷発射管があるのが海自艦とは違いがある。
「クアルナダ」はステルス構造を取り入れているので、対艦ミサイルなど装備品は艦の外壁より内側に収められていた。

何より印象深いのは艦橋の機器がかなりスリム化されていた事だろう。艦の位置やレーダー探知のモニターが並ぶ長い台に機関の出力や操舵を行える機器もあった。艦長など操艦をする人にとっては見やすく把握しやすい構造に思えた。
海自艦艇を見慣れていただけに、装備品が違うトルコ艦を興味深く楽しめました。

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