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妖怪だって時代に合わせる!?進化する妖怪特集!

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妖怪は昔の人がつくったもの。そう思っている人が大勢いるかもしれませんが、今でも妖怪は生き続けています。
その証拠はいくつもありますが、最たる例としてあげるなら予言獣・アマビコでしょう。
今回はアマビコを例にしつつ、妖怪の変質について解説していきたいと思います。

目次

そもそも予言獣ってなに?

予言獣とは読んで字のごとく、未来の吉兆を教える異形のことで、古い記録としては古文書や瓦版に描かれています。
最近では2020年に始まった新型コロナの流行であえいでいた際にツイッター(現X)でアマビエが疫病を退散する妖怪であるとともに、予言する妖怪としても広く知られました。
これによりアマビエ、ひいては予言獣が話題を呼びましたね。

アマビエは予言する妖怪であって、疫病退散はしない!?

さて、現在はすっかり疫病退散の妖怪として有名なアマビエですが、実のところアマビエは予言をする妖怪であって疫病退散の妖怪ではありません。
元々アマビエは九州地方を中心に出没したという人間と獣が混ざった異形、いわゆるアマビコと呼ばれる妖怪です。

アマビコは「海彦」、「雨彦」、「天日子尊」などさまざまな呼ばれ方をしていますが、予言の内容や凶事を退ける方法は同じですね。

・豊作は6年間
・病気(あるいは凶作)であちこちで多くの人間が死ぬ
・自分の姿を写す
・病気にあわない、長寿になれる

一見すると、たしかに疫病退散の妖怪に思えます。
しかし妖怪である以上、あくまでも予言をする程度の能力を持った不思議な存在だと考えられてきました。

かくしてアマビエは進化した?

けれど新型コロナの流行でアマビエがSNSで紹介されると、またたく間にメディア展開していきます。
今でこそアマビエはメジャーな存在になりましたが、当時は無名な妖怪でした。

それがメディアで疫病退散の部分が取り上げられるようになると、いつの間にか予言をする部分が薄れて現在のイメージが定着したのです。

妖怪って進化するの?

進化というよりも「変質する」といったほうが正しいかもしれません。
たとえば最強の妖怪として知られている「空亡」。
もともとは占いの専門用語でしたが、2004年に発売した神ゲー「大神」のラスボス・常闇ノ皇によって空亡にまつわる現在のイメージが誕生します。「大神」が神ゲーだったこと、常闇ノ皇のインパクトがすごかったこと、ネットの黎明期が終わったころなど複数の要因が重なった結果、「空亡」が生まれました。


2000年代に妖怪が生まれるってスゴイですよね。また変質した妖怪といったら付喪神も外せません。
付喪神といったら刀剣乱舞やゲゲゲの鬼太郎などサブカルのモチーフとして親しまれていますが、もとは捨てられた執念や恨みから生まれた存在だとされています。

日本では「100年経った道具は悪さをする」という俗信があり、そのため99年経った道具は捨てる風習がありました。
ここから転じて「道具が恨みを持つようになった」という俗信が生まれるようになり、「道具を大切にしよう」という考えが根付くように。
実際、付喪神が生まれた室町時代は古い道具は捨てるのが当たり前だったようです。
現在ではそのイメージは薄れ、「神ってついているんだから神様でしょ?」と思っている人も珍しくはありません。

変わり続ける妖怪

アマビエは疫病退散の妖怪として知られていますが、妖怪としてはあくまでも予言するだけです。
なのに疫病退散の妖怪のイメージが定着したのは新型コロナで苦しんでいた年、メディアが「病気から免れるご利益がある」と伝えたからだと考えられています。

このように当初のイメージから変わった妖怪は少なからずおり、空亡や付喪神がそれです。
いまでも妖怪は変わり続けることができるなんて何だかロマンですよね。

出典・引用
「予言獣大図鑑」/長野栄俊、岩間理紀 、笹方政紀、 峰守ひろかず
件・付喪神 Wikipedia
予言獣 (よげんじゅう)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)

ボイラーが壊れたと思ったらただの灯油切れでした。よかった。

※画像はイメージです。

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