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大阪港の紋章は幻の奇獣鵺(ぬえ)?!

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日本には神話があり、今の天皇家まで続いています。 それだけでも、神秘的ですよね。
地方の民話等も沢山ありますが、今日は大阪市都島区都会の中のレアな鵺塚(ぬたづか)についてご紹介したいと思います。

大阪港紋章のモチーフにもなった謎の生き物、都会の片隅にひっそりある小さなお社、大阪市都島区大通りから1本筋に入ったところにある鵺塚。
コンクリートジャングルに囲まれた所にあり、 何やら鵺塚は動かないぞ!と言わんばかり。
周囲は商業施設が出来ては潰れて出来ては潰れを繰り返しているが、鵺塚だけはじっと時代とともにそこにあるようだ。

時代はさかのぼり1139頃、近衛天皇の時代に、頭はサル、胴はシシ、尾はヘビ、手足トラ、声はトラツグミからなる奇獣がいたそうな。
後に鵺(ぬえ)と呼ばれ、当時近衛天皇の家臣の源頼政によって宮中で退治された。

京より鵺の遺体を丸田舟にて淀川に流したそところ、昔船着場のあったこの辺り漂流してきて、人々は祟りを恐れて手厚く土に埋蔵した。
こうして鵺塚として祀られ今に至り、そして大阪港紋章のモチーフにも取り上げられる。

昔の奇獣が、大阪港紋章のモチーフに取り上げられたのも大変興味深い話だ。
英雄でもなく、決して美しいものでもない。なんなら、当時の政府が成敗した生き物。
祟りを恐れて埋葬した鵺、何世紀もえて、その鵺をモチーフに。

NHKの大河ドラマ、麒麟がくるの麒麟や神社のお手洗い場には龍神がいたりと、身近に伝説の生き物が描かれてたり取り上げられたりしている。
それぞれに物語があったり、由来があったりしてずっと現代に受け継がれている。
語り継がれる意味があるからこそ、今まで語り継がれてきたのだろう。
そして、これからもこうして残してシンボルマークになったりして語り継がれていくのでしょう。

そんな鵺塚を前に私も足を止めて、ふとそんな事を思いふけていました。
多忙な毎日を送り身近な事に気がつかない・・・私もそうでした。

私も通勤の途中少し露地に入り鵺塚に遭遇しました。
皆さんも、身近な物語を散策してみてはいかがでしょうか。
何世紀もまえの人と繋がる感じを味わってみるのも深くていいものです。

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