画像検索サイトで第二次大戦モノの写真、例えばドイツ空軍とかドイツ軍とかで検索すると、当時の有名な将軍やナチ指導者などの軍人から各種兵器、戦場での光景など色々な写真が出てきます。
その中で「おや?」と思ったモノが、この製造途中の戦車の写真でした。
どこかプラモデルを作っているような感じにも見える写真について、思うことを書いていきたいと思います。
車体から作るのはプラモデルと同じ!?
ティーガーI戦車の製造途中の写真ですが、これを見ると、それこそプラモデルのように内部に何も入っていない状態で、車体の上部と下部を接合しているように見えます。
ティーガーI戦車のマイバッハエンジンも積まれていない状態で、旋回砲塔部分も左右の空間、弾薬置き場だったか?
まだ何も取り付けられていない状態というのは、これまで見ることが出来なかったので私個人としても新鮮な気持ちでこの写真を見ていました。
運転室や旋回砲塔部分は出来上がっている?パンター戦車
次に、パンター戦車の製造途中の写真を見ると、こちらは前部(運転席・通信席)と中央の旋回砲塔部分はある程度作られているみたい。
内装らしきモノが写真からでも見て取れるのですが、同時に、後方のエンジンルームはティーガーと同じく空っぽということは、エンジン部分は最後に取り付けるのだろうか!?とも思ってしまいます。
そして、写真の右側手前を見ると、その配列が独特な千鳥配列の転輪が並べられていて、転輪や履帯と言った足回りとかは製造工程の最後に付けるのかな?とも、そんなことも考えたりしたのでした。
まあ、1/35のプラモデルではないので、プラモデルの組み立て方みたいに先に転輪を付けてから車体本体を作るという訳ではないのでしょう。
しかしながら、こういう製造途中の写真とか、昭和の頃はほとんど雑誌や書籍(サンケイ出版の第二次大戦ブックスなど)でも掲載されていない。
平成末期~令和になりこうして見ることが出来るというのも、戦史マニア・ミニタリーマニアからすれば驚きとしかいえないですね。
やはり生産性では米ソに負けるのか?
ところで、ティーガーやパンターと言えば、米軍のシャーマン、ソ連軍のT-34と大量生産された戦車と戦火を交えたのですが、生産量からすれば米ソの戦車の方が桁違いに多いのは有名だったりします。
その米ソに対するドイツ戦車の生産が、このような形で生産されているのを見ると、やはり生産量を上げるのにも限界があったのかな?とも感じてしまいます。
ティーガーI戦車1台生産する費用で、IV号戦車が何台か生産できるという話を耳にします。
自動車の大量生産をやってのけた米国相手に、「量より質」で戦うしかなかったドイツとしては、このような生産方式が精一杯だったのだろうか!?とも思ったりもした製造中の写真でした。
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