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Thunder B CO2 サウンドスタングレネード

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一頃に比べれば日本におけるサバイバルゲームが、大手のマスメディア等で取り上げられる機会は減少しているのではないかとも感じられるが、それでも熱心なファンは未だに数多く存在しているだろう。
日本においてサバイバルゲームはサバゲーとも称され、6mmないし8mmのプラスチック製のBB弾を射出するトイガン、エアガンやガスガンや電動ガンなど多数の仕様の形態があり、未だ広がりを見せている。

そうしたサバイバルゲームでのBBを射出するメイン・ウェポンとは別に、少し毛色の違った趣を演出したい層に着目されている方々の一部には、Thunder Bと言う存在は比較的認識されているのではないだろうか。
ここではそんなThunder Bについて、極めて個人的で主観的な感想はあるが、その特徴や性質を甚だ簡単ではあるが紹介していきたいと思う。

目次

サバイバルゲームで異色の存在

Thunder Bとは、基本的にメイン・ウェポンから射出されるBB弾を相手に命中させる事を主眼としているサバイバルゲームの中にあっては、極めて異色のツール・ギミックであると断言して良いだろう。
サバイバルゲームにおいてもメイン・ウェポンと同様にBB弾を本体の内部に詰めて、複数のそれらを飛散させる事で相手に攻撃を仕掛けるグレネード(手榴弾)形式のものを目にすることは珍しくない。
単純なグレネード(手榴弾)型のみならず、それを大きな砲弾として射出するグレネード・ランチャー形式のものも多々あり、実物と同様に一度に複数の相手を制圧する用途に用いられる事も多い。

しかしThunder BはこうしたBB弾そのものを飛散させるツールではなく、内部に充填されたガスの圧力によって、かなり大きな音量の炸裂音を生じさせるもので、相手の注意を惹きつける事を目的としている。
その炸裂音は100デシベル以上とされており、例えば間近で聞く自動車のクラクションが大体110でデシベルに相当すると言われている事を勘案すれば、その音量の大きさは容易に想像がつくだろう。

M84 スタングレネードに似せて作られているThunder B

Thunder Bはサバイバルゲームに用いる為に作られたオリジナルなツールではなく、実際にアメリカ等では同国陸軍で1995年から採用されているM84 スタングレネードを模倣して制作されたと言われている。
M84 スタングレネードはアメリカ陸軍の兵器研究と開発を担当するピカニティ・アーセナルで開発された兵器であり、全長133mm、直径44mm、重量236gのサイズから閃光と大音量を発生させる事を目的としている。
手榴弾型のM84 スタングレネードを起爆させると、15メートルの距離で凡そ100万カンデラ以上の閃光と170デシベル以上の炸裂音が生じ、相手に対し一時的に視覚と聴覚を麻痺させる効果を企図している。

M84 スタングレネードは鉄製の本体にアルミ製のケースが入った構造で、その中に4.5g程のマグネシウムと硝酸アンモニウムの炸薬が充填されており、これらは全てアルミ製のケース内で燃焼するよう設計されている。
これはM84 スタングレネードが非致死性の兵器である事を目的にしている為で、その炸裂によって生じる火炎やその延焼、本体の破片等は相手に対し直接の被害を及ぼさないように考慮されている。
この特性はM84 スタングレネードを使用する状況が、相手側に人質等を取られている場合を想定している故であり、その使用目的は閃光と炸裂音で相手側の注意を逸らす事をポイントにしている事による。

Thunder Bの仕組み

前述のように実在するアメリカ陸軍の装備品であるM84 スタングレネードを模して造られたと思しきThunder Bだが、形状・用途を実物と一にするとは言え、もちろん炸薬等を使用する仕組みではない。
ではThunder Bが如何にして炸裂音を生じさせるのかと言えばCO2を用いる方式であり、専用の円筒形のCO2のカートリッジを本体にセットし、通常の手榴弾等と同様にピンを抜き内部のガスを膨張させる事でそれを行う。

Thunder Bの外殻は部分は実物のM84 スタングレネードとは異なり金属ではなく、一体成型のポリマー樹脂で製造されており、YouTube上に公開されている炸裂時の動画を見れば、外殻がCO2ガスで膨張する様が確認できる。
一度準備して装填し炸裂させた後でも、外殻とCO2カートリッジを交換すれば本体自体は金属製であるため反復した使用が可能となっており、amazon等の通販サイトでは1セット6,000円程で販売されている。(2024年現在)

YouTube上に公開されている炸裂時の動画を見てもかなりの音と勢いが感じられるが、火薬ではなくCO2の力で動作する事から当然のことながら、大迫力と形容するには少し無理があると言わざるを得ない。

サバイバルゲームでの実用性

日本でも簡単に入手する事は可能なThunder Bではあるが、ではサバイバルゲームにおける実用性があるのかと問われれば、残念ながら個人的には如何にしてもその有効な使用方法を思いつく事は困難だと感じる。
あくまでBB弾を何らかの方法で相手に命中させる事によってしか、ゲームとしての有効な手法がない中にあっては、相手の注意をそらす事にはたいした意味がない事がその最たる理由だと言う以外にない。

またCO2ガスを炸裂の方式に用いているとは言え、サバイバルゲームで実際の相手の耳元でそれを行った場合には、100デシベルを超える炸裂音は耳に実害を与える可能性も否定できず、安全性の面からも不安が残る。
そもそもサバイバル・ゲームを実施可能な有料施設においては、こうした大音量の炸裂音を生じさせるThunder Bの使用を禁じている場合も多く、ルール上からもその利用が認められていない可能性が大きい。

洒落としてのThunder B

これまで見てきたようにThunder B自体は日本でも合法的に入手する事は可能なものの、それをサバイバルゲームの中で作動させて楽しむと言った使用法には実用性は薄く、また有効な攻撃手法にもならないだろう。

あくまでThunder BはCO2ガスによって炸裂音を出す事も可能というツールであって、その意味では火薬による発砲音を出す事も出来るが、かつてのリボルバータイプのモデルガンのようなものと考えるべきかもしれない。
但し観賞用の洒落としてThunder Bを見た場合には樹脂製の外殻が質感を損ねているように見え、単なる観賞用であればもっと完成度の高いレプリカも他にもある為、積極的に所持したい感じも薄いと感じてしまう。

※画像はイメージです。

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