相撲と言えば日本の国技ですが、相撲をテーマにしたゲームはほとんどありません。
今回は数少ない中、ファミコンで発売された「つっぱり大相撲」をご紹介します。
つっぱり大相撲とは?
つっぱり大相撲は、1987年にテクモ株式会社(現株式会社コーエーテクモゲームス)が発売しました。
家庭用ゲーム機向けに発売された最古の相撲ゲーム、キャラクターに漢字名が使用できるのも、このゲームが初めてというゲーム史に残るゲーム。ですが思ったよりも売れ行きが悪かったのか、テクモのせいなのか、他のハードには移植される事はありませんでした。
後にPCエンジンで「つっぱり大相撲 平成版」、スーパーファミコンでは「つっぱり大相撲 立身出世編」といった続編のような、移植のような微妙な立ち位置のソフトが販売されました。
つっぱり大相撲の楽しみ方
このソフトには1人用の「相撲人生出世モード」と2人用の「親方気分で対戦モード」という2つのモードが用意されています。
やはりメインのモードと言えるのは、相撲人生出世モードです。前頭十三枚目からスタートし、横綱まで昇進した上で、二場所連続優勝を目指すという激熱な内容。
プレイヤーのキャラクターには、「うでっぷし」と呼ばれるレベルが存在しており、勝利する事でレベルが上がり、力士の攻撃力や防御力をアップさせる事が出来ます。つまりプレイヤーの腕前だけでなく、力士というキャラクターを育成するという楽しみもあるのです。
つっぱり大相撲は、簡易的なコマンド入力で押し出しや上手投げ、すくい投げといった相撲の技を繰り出したり、徐々に相手の体力を削る相撲らしい駆け引きも再現し。シンプルながらも相撲の面白さを再現しています。
その反面、相手のまわしが取れてしまう「もろだし」や「スープレックス」や「ブレンバスター」などのプロレス技が使え、むしろこの点が強調されてしまい、「バカゲ」の印象が強く残っています。
特に対戦モードでは、スト2ほどではありませんが、けっこう熱くなります。しかし、ネタに走るのが面白くなる事も多かったと思います。
更には、ゲーム内に登場する力士は架空とはいえ、上位陣は明らかにその時代の名力士をモデルとしており、そういったレジェンド力士と対戦できるのも、すもうファンであれば魅力でしょう。
(C) TECMO, LTD. 1987


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