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最後の戦艦「アイオワ」級

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第二次世界大戦に登場したアメリカ海軍の戦艦「アイオワ」級
太平洋戦争では日本軍と戦い、朝鮮戦争・ベトナム戦争に湾岸戦争と長く戦い映画「バトルシップ」でも活躍した最後の戦艦を紹介します。

目次

戦艦「金剛」に勝てる高速戦艦

1937年に日本が第二次ロンドン海軍軍縮条約に調印しなかった事でこの軍縮条約にエスカレーター条項と呼ばれる緩和が行われた。

アメリカはこの緩和を利用して新しい戦艦を作る事にしました。それが「アイオワ」級になります。

「アイオワ」級戦艦が想定した敵は日本海軍の「金剛」型戦艦でした。

■ 近代化改装後の「金剛」
Alexpl [GFDL or CC BY 3.0from Wikimedia Commons

空母部隊による戦いを意識し始めていたアメリカ海軍は空母部隊を護衛できる高速戦艦を必要としていました。

日本には空母と同行できる高速戦艦「金剛」型がありました。
「アイオワ」級は「金剛」型を圧倒する能力が求められました。

こうして「アイオワ」級は基準排水量4万5000トンの船体に強力な40センチ主砲9門と33ノットの速い速力を持つ「金剛」を上回る戦艦として作られました。

太平洋での戦い

1943年2月に1番艦の「アイオワ」がニューヨークで竣工

最初の任務はドイツ軍への備えに大西洋に向かいカサブランカ会談へ向かうルーズベルト大統領を運ぶ大役を果たした。

初の実戦は1944年2月に中部太平洋も日本海軍の拠点であるトラック環礁への攻撃作戦だった。

1943年5月に竣工した2番艦「ジュージャージー」と共に「アイオワ」は空母部隊を護衛しながらトラックへ向かいます。

海軍歴史センター [Public domain]

2隻はトラックから脱出する軽巡洋艦「香取」・駆逐艦「舞風」・「野分」・特設哨戒艇「第十五湘南丸」を発見して砲撃により「香取」・「舞風」・「第十五湘南丸」を撃沈した。

これが初の戦果であり「アイオワ」級が敵艦を撃沈した唯一の戦いだった。

その後はマリアナ諸島やレイテ島・沖縄の上陸作戦に参加しますが空母部隊の護衛として対空戦闘を戦う事になります。

この対空戦闘で3番艦「ミズーリ」が特攻隊の零戦が突入して損傷を受けます。

50年間の活動と退役

1945年9月2日に「ミズーリ」は東京湾で日本の降伏文章調印の場になり太平洋戦争終結に立ち会います。

その後の「アイオワ」級4隻は予備役艦と現役復帰を繰り返しながら朝鮮戦争やベトナム戦争・レバノン内戦介入で地上への砲撃任務を行います。

1990年の湾岸戦争では「ミズーリ」と「ウィスコシン」が主砲だけではなく無人機パイオニアを発進させ、トマホーク巡航ミサイルを放ち新時代の技術も活用しました。

しかし1990年代にとうとう「アイオワ」級4隻は退役して「アイオワ」を除く3隻は記念艦として今も姿を残している。

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