自衛隊版海兵隊とされる陸上自衛隊の水陸機動団は敵に占拠された島を上陸して奪還する部隊であり、上陸作戦の為に水陸両用の装甲車であるAAV7を装備した。
このAAV7はどのような装甲車なのか。
アメリカの水陸両用装甲車開発史

AAV7はアメリカで開発された水陸両用の装甲車です。アメリカで水陸両用装甲車の導入が始まったのは第2次世界大戦からで太平洋の日本軍が占領している島々を攻略する海兵隊が使用した。
LVTと称した水陸両用装甲車は兵員輸送型や砲塔を載せた戦車型が作られタワラをはじめマリアナ諸島に硫黄島や沖縄など海兵隊が上陸作戦を実行した戦場に投入された。LVTの有用さは上陸は海から内陸まで進める点にあり、兵士が海岸に降りて無防備に晒されるリスクを低減させた。
LVTの成功から後継車のLVTP5を開発しベトナム戦争に投入した。ベトナムでは地上戦における装甲車として使用される事が多く全長9mで3m弱の車高がある大きなLVTP5は敵の攻撃が集中し、装甲が厚いとは言えない為に損害が多く生じる事になる。
海兵隊はLPT5に代わる新たな水陸両用装甲車としてLPT7を導入する。このLPT7を改良してLPT7A1が作られ1985年AAV7と正式名称変えた。
海兵隊はAAV7の後継としてEFVを開発していたが、2011年にオバマ政権での軍事費削減の政策により開発は中止され、代わりに装輪式の水陸両用車ACVが2020年代から配備が始まっているがAAV7は現在もアメリカ海兵隊の水陸両用装甲車として現役を続けている。
AAV7の特徴

水陸両用装甲車AAV7の特徴は水上での機動力で高圧で水流を送り出すウォータージェットの推進によってAAV7は進む。このウォータージェットの採用で海中の障害物にスクリューが絡んで進めない危険を低減させた。AAV7は水上で最大で13km/hの速力がある。地上では整地ならキャタピラで70km/h以上の早さがありアメリカのM1エイブラムズ戦車よりも速い。
そんなAAV7は8m以上の長さ3m以上の戦車よりも大きな車体で3人の乗員に加えて20人以上の人員を輸送できる。この人数は分隊規模を1両で運べる他の装甲輸送車よりも優れた能力を有している。
一方でアルミ合金の車体の防御力は高くないと指摘された事から防御力は追加されセラミック製の装甲を装着し車内飛散防止の処置が施されている。

武装は12.7ミリ重機関銃と自動擲弾銃を一丁づつ備えた砲塔を備えている。
正式採用から40年を越えるAAV7ですがイタリアやブラジル・韓国など各国で採用され日本も陸上自衛隊へ配備する為に2013年から調達が始まり敵前へ強襲上陸を行う戦闘車輌としてまだ現役であり続けます。


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