ソロジャーナル(ソロジャーナリングとも)と呼ばれる遊びをご存じでしょうか。
ソロジャーナルとは、サイコロやトランプといったランダマイザを用いて、出た目やトランプのスート・数字によって提示されるお題に沿って文章を書いていく遊びです。
例えば、「無人島に一人取り残されたキャラクターが救助を待つ間の記録をつける」という状況が与えられます。
海の状況やどんな食料を見つけたか、どんな場所を見つけたか…といった出来事をキャラクター目線の日記という形で記していきます。。
日本で広がりを見せたのは2022年から
海外では数年前からこのような形態の作品は作られていましたが、日本では2022年8月に初の日本語ソロジャーナルと思われる作品「七不思議レポート)」が発表された後、同月開催された「二足獣企画」と「フェリシモ魔法部」のコラボレーション企画「きっと魔法遣いだったあなたたちへ」にて「魔法骨董ここに眠る」というソロジャーナルが発表されたことをきっかけに注目を集め、その後日本でも有志を中心にソロジャーナルが作られるようになりました。
「魔法骨董ここに眠る」は魔法の物品(以下「魔法骨董」)を扱う骨董商となって、今まさに力を失おうとしている魔法骨董の言葉に耳を傾け、「彼ら」の言葉を書き留めるソロジャーナルです。
その後日本の有志が独自にソロジャーナルを制作し、今日ではTRPGシナリオ投稿サイト「TALTO」にて80種類以上のソロジャーナルが発表されています。
筆者も実際にソロジャーナルを遊んでみました
ゾンビウイルスに感染してしまった「あなた」が、ゾンビとなってしまうまでの最後の日々の記録をつづるソロジャーナル「I’ll die here.」です。
内容は無料公開されていますが、ココフォリアで遊べるキットがついた有料版(200円)を購入しました。
日記を4日間分書いていき、最後にはそのキャラクターがどのような末路を決め、その最期をつづります。
最初は熱が出ていただけの主人公ですが、だんだん調子がおかしくなり、最後には例外なくゾンビとなります。
手書きでログを書いていく方もいらっしゃいますが、
筆者はココフォリア上でトランプを引いてダイスを振り、カードの結果や記述をチャット欄に打ち込んで書いていきました。
キャラクター:大槻みこと
17歳 女性 高校生
制服のリボンの可愛さにひかれて通う高校を決めた、少し控えめな高校生。両親と兄の4人暮らし。
学校で籠城していたところをゾンビにかまれ、感染してしまう。友人数人といた。友人に自分がゾンビに噛まれたことを隠すため、ひとり学校を抜け出し、安全地帯を求めて警察署に向かっている。
噛まれたらどのような経過をたどってゾンビとなるかは、知らない状態。ただ、直感で友人に危害を与えてはならないと思った。
筆者がプレイしたログを、清書したものがこちらです。
プレイ時間には90分程度とありましたが、筆者の場合は結構考えながら書いたので、清書前の時点で2時間以上かかりました。
自分にとって心地よいペースで書き連ねてみよう
ソロジャーナルは一人で遊ぶことが基本的な遊び方で、基本と自分のペースで書き連ねていけるのがメリットです。
疲れたらきょうはここまでとして、翌日以降に回してすきま時間で書いていけます。
日々のちょっと空いた時間に、生活の一部をメモをするように、日記を書くように。
もしくは少し天気が悪くて外に出たくないとき、自分の心の創作意欲に静かに向き合いたいときに。
ソロジャーナルを書いてみるのはいかがでしょうか。
※画像はイメージです。
思った事を何でも!ネガティブOK!