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今こそ知っておきたい、新クトゥルフ神話TRPG「カタシロ」

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新クトゥルフ神話TRPGのシナリオ「カタシロ」を原作とした舞台「カタシロrebuild」の第2回公演のクラウドファンディングが2100万円あまり、達成率700%超えという素晴らしい成功をおさめました。カタシロRebuildの舞台は2月中にYoutubeで無料公開されるため、インターネット環境があれば全国どこからでも見られます。

目次

「カタシロ」とは?

「カタシロ」とはゲーム実況グループ「驚天動地倶楽部」が頒布した「新クトゥルフ神話TRPG(KADOKAWA )」の2次創作ソロ(一人用)シナリオです。

プレイヤーキャラクターは記憶を失った状態で病院の手術室のような場所で目を覚ます。医者からは「雷に打たれた」という説明を受けるが…というところから物語は始まります。

本シナリオは「対話シナリオ」と銘打っており、探索よりはプレイヤーキャラクターとNPCと対話することがストーリーの軸となっています。登場するNPCといくつか問答をしながらストーリーが進んでいき、やがて迎える最終局面では、ある「事実」が明らかになります。それに対し、キャラクターはどう行動するか…というのが本作のあらすじだ。

プレイ時間は2時間程度とTRPGのシナリオとしては短く、判定も少なめで作りはシンプルです。それゆえにとっつきやすく、TRPGを知らなくても、セッションの様子を楽しめます。TRPGという遊びを世に知らしめ、間口を広げるのに非常に貢献しているのではないでしょうか。

配信と展示でネットの内と外に広がる「カタシロ」ワールド

「カタシロ」のセッション配信は有名Vtuberやゲーム実況者が数多くプレイヤーとして参加しているほか、最近は2ちゃんねる創設者のひろゆき氏や QuizKnockの河村拓哉氏がプレイヤーとして出演しています。

また「カタシロ×図書館」というテーマで全国複数の図書館で展示が企画されるなど、その人気・影響力は大きいです。

「カタシロRebuild-侵蝕-」では、屋外広告で現実を侵蝕していく
CAMPFIREのプロジェクトページでは「カタシロRebuild-侵蝕-」のクラウドファンディングで得た資金は主に宣伝にあてられるとのこと。資金の使い道の例として、大型ディスプレイ(デジタルサイネージ)広告が挙げられています。

また、同ページでは
「第2回『カタシロRebuild』では“宣伝”“ゲスト”“店頭販売”で、現実を“侵蝕”いたします。」
とあり、豪華ゲストの客演のほか、グッズの店頭販売が示唆されています。TRPGのシナリオやキャラクターの関連グッズは「シノビガミ」「サタスペ」を出している冒険企画局がECサイトでアクリルコマを売っているほか、同人作品のグッズがBooth等で売られていることはありますが、店頭販売が告知されるのは異例です。

「カタシロ」の魅力

「カタシロ」は、なぜここまで人を引きつけるのでしょうか。

おそらく、2時間弱という短いシナリオでありながらキャラクターとプレイヤーの考え方を深掘りし、普段見せない一面を垣間見ることができるからではないでしょうか。
視聴者も、配信に参加しているプレイヤーがキャラクターとしての心情を吐露していくのを通して、キャラクターの、ひいてはプレイヤーがどんな考え方をするかを見ることができるーー少なくとも、そのように感じるのでしょう。

筆者も昨年「カタシロ」をプレイしました。使用したキャラクターは10年以上前(!)に作った探索者。元々、旧「クトゥルフ神話TRPG」用に作成したキャラクターデータを新クトゥルフ神話TRPGにコンバートしました。映画をテーマとしたシナリオに出すために作ったキャラクターだったため、レトロ映画グッズショップの店主ということ以外、大した設定はありませんでした。

「この問いに対してこのキャラクターはこう考えるだろう。」「なるほどこのキャラクターならこれにはこう返すかな。」そう考えながらストーリーを進めていきました。しかし話が進むにつれ、いま言った言葉はキャラクターが考えて言った言葉だろうか?それともプレイヤー自身の言葉か?と考えてしまいました。

キャラクターとプレイヤーの境目

キャラクターとプレイヤーの境目が淡くなっていく。

そんな感覚を覚えたのです。

もしかしたら、「カタシロ」で行われる問答の数々の答えは、私たちプレイヤーがキャラクターの口を借りて、自分自身の考えを述べているだけなのかもしれません。
TRPG のキャラクターは、きっとプレイヤーの一部を映した「カタシロ」でもあるでしょうから。

※画像はイメージです。

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