MENU

ネット怪談の元祖洒落怖とは?代表作や派生作品を紹介

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

Jホラーの金字塔「呪怨」で有名な清水崇監督の「村シリーズ」や、邦画では珍しいFPSの手法を取り入れヒットした永江二朗監督「きさらぎ駅」など、2ちゃんねる発の怪談は今だに根強い人気を誇っています。
上記の怪談が広まるきっかけとなった洒落怖こと、「洒落にならないほど怖い話を集めてみない?」スレッドを皆さんご存知でしょうか。
今回はネット怪談を語る上で外せない洒落怖から、厳選した傑作や派生作品をご紹介していきます。

目次

洒落怖のはじまり

「洒落にならないほど怖い話を集めてみない?」は2ちゃんねる内に存在するオカルト板のスレッドでした。
スレッドの主旨は実話・創作・史実問わず、死ぬほど洒落にならない怖い話を集めること。現在はほぼ閉鎖しているものの、当時はスレと連携したまとめサイトが盛り上がり、目次形式で投稿エピソードがリスト化されていました。
閲覧者が怖いと感じた話を推す投票場所も設けられ、百票以上獲得すると殿堂入りに移行します。

洒落怖の特徴は話の虚実を問わないこと。トピ主の実体験はもちろん、創作でもかまいません。故に題材はオカルトに限らず、ポルポト政権の実態を赤裸々に描いた話や、「危険な好奇心」などのヒトコワ系も豊富でした。
「きさらぎ駅」よろしくトピ主と閲覧者の質疑応答が繰り返され、独自のライブ感やリアリティーを生んでいるのにも注目。話に付けられたタイトルの大半は、まとめサイトの管理人が命名したものです。
次の段からは洒落怖生まれの怖い話の中で、特に傑作の呼び声高いエピソードを紹介していきます。

師匠シリーズ

作者のウニが洒落怖スレッドに投稿していた連作短編。主人公の「俺」が大学で出会った「師匠」の導きで、様々な超常現象に遭遇するシリーズです。
当初は「俺」の実体験のように綴られていましたが、次第にフィクションの色合いが濃くなっていきました。
時系列を故意にばらして発表しているのも特徴で、「僕」や「師匠」、その他登場人物の学年はエピソードごとにまちまち。

最終的に「師匠」は失踪し、「俺」がその役割を引き継いで幕を閉じます。
オカルト的アプローチの斬新さのみならず、「俺」と「師匠」の師弟関係の変化が大きな見所。
2014年に双葉社から書籍化。少年画報社より片山愁が担当したコミカライズも発売されています。
メディアミックスに積極的な作品で、洒落怖発の怪談としては、商業的にも成功をおさめています。

八尺様

身長が八尺、即ち2メートル40センチ以上ある若い女性を模した化け物で、白い帽子と白いワンピースを身に付け、ロングストレートの黒髪をたらしています。
人語を話せない代わりに「ぽぽぽ」と無機質な音を発し、遭遇した子供をどこかに連れ去ってしまうとして恐れられました。

その正体はとある田舎に封印された怪異。声色を自由に変える異能を持ち、これで人々を唆します。
封印の要として安置された地蔵の破壊をきっかけに集落を徘徊し始め、近年はさらに活動範囲を広げているそうです。
なおSNSでは萌え系のイラストが量産されており、洒落怖生まれの怪異としては屈指の人気キャラクターに上り詰めました。

コトリバコ

洒落怖まとめサイトにて千票以上を獲得し、堂々の殿堂入りをはたした最恐怪談。タイトルの「コトリバコ」は検索してはいけない言葉として恐れられています。
話の発端は投稿者たちの悪ふざけ。友人の一人が蔵で奇妙な細工箱を発見し、仲間の集まりに持ってきた所、異常な現象が相次いで・・・。

コトリバコの正体は隠岐の反乱を落ち延びた男が、自分の身柄の保護と引き換えに、部落民に作り方を教えた呪具。間引きされた子供の体の一部と血を材料にし、贈り先の女子供を全滅に追い込みます。
清水崇監督の村シリーズ第二弾「樹海村」でも、重要なアイテムとして登場しました。

くねくね

投稿者の子供時代の体験談。見ると気が狂うとされる白い異形、「くねくね」に纏わる話です。
主に田畑や水中に現われ、くねくねと身をくねらせて、遠目には踊っているように見えます。くねくねの正体に気付いた人間は廃人化し、回復の見込みは絶望的。
一説には案山子に代わり、生きたまま畑に放置された障害者のなれのはてといわれています。
「邪視」の話と共通項が多いことから、両者を同一視する説も有力。

姦姦蛇螺

投稿者たちが若き日に遭遇した女性の怪異。下半身は大蛇に変貌しており、禁域を侵す人間に対し、危害を加えるのを躊躇いません。
その前身は強い霊力を持った巫女。
嘗て人食いの大蛇がある村を襲って暴れ、巫女の一族が呼ばれました。陣頭に立った巫女は奮闘するものの、激戦のはてに下半身を喰われてしまいます。

体の半分を失いなお抗い続ける巫女をよそに、早々に諦めた身内は「生贄をやるから去れ」と交渉。巫女の両腕を切り落とし、大蛇に捧げてしまいました。
以来巫女は自分を殺した家族や村人を祟り、大蛇と融合した姿で化け出たのだそうです。
俗称は「生離蛇螺」「生離唾螺」。読みはどちらもならだら。

大胆なアレンジで新規開拓!洒落怖がテーマの版権作品

次の段からは洒落怖怪談を題材にした小説・漫画・アニメを紹介していきます。

Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-

志倉千代丸によるライトノベル。アニメ化・ゲーム化もされた作品。オカルトブログ「キリキリバサラ」の管理人の高校生が、ネットで人気の女子高生占い師や天然巨乳の後輩と共に、怪異が纏わる事件に巻き込まれていきます。
占い師の友人の失踪に関連し、コトリバコが重要なキーアイテムとして登場します。

ダンダダン

少年ジャンプ+で龍幸伸が連載中の漫画。霊感持ちの女子高生とUFOオタクの少年のタッグが冒険を繰り広げます。
レギュラー枠の高校生が怪異と融合し、スタイリッシュに変身して戦うのが本作の醍醐味。
これまで登場した怪異は「ターボババア」「アクロバティックさらさら」「邪視」「カシマレイコ」他、今後さらに増えていきそうで期待が高まります。

著:龍幸伸
¥502 (2023/08/27 11:40時点 | Amazon調べ)

怪異症候群

サークル「夕闇の季節」が開発したフリーゲーム。文学系女子高生と刑事のバディが、常軌を逸した怪異が巻き起こす事件に挑みます。
現在三作目までリリースされている人気作で、「ひとりかくれんぼ」「くねくね」「猿夢」「能面」「コトリバコ」「裏S区」「八尺様」「着物の少女」「きさらぎ駅」「巨頭オ」「邪視」「ヤマノケ」「姦姦蛇螺」などが登場しました。

令和のダラさん

ともつか治臣のホラーギャグ漫画。田舎育ちのマイペースきょうだいに対し、半人半蛇の祟り神・屋跨斑(ヤマタギマダラ)、通称ダラさんの気の毒なツッコミが炸裂します。
ダラさんのモデルはなんとあの姦姦蛇螺!ぎょろりと剥いた三白眼に大きく裂けた口、上半身はヌードで下半身は大蛇。なのに中身は意外にお人好しな常識人ときて、ギャップにやられる読者が続出しました。

著:ともつか 治臣
¥673 (2023/08/27 11:44時点 | Amazon調べ)

他、宮澤伊織の小説「裏世界ピクニック」も「くねくね」や「コトリバコ」を含むネットロアをテーマにしています。

映画化でますます注目が高まる洒落怖怪談

以上、洒落怖怪談の代表作や派生作品をご紹介しました。今回取り上げた以外にも「リゾートバイト」や「ヒッチハイク」が映画化決定しており、ブームは当分続きそうです。

YouTubeでもたくさん動画化されているので、この記事で気になるタイトルを見付けた方は、ぜひ検索してみてください。
皆さんはどの洒落怖が好きですか?コメントお待ちしています。

※一部の画像はイメージです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

どんな事でも感想を書いて!ネガティブも可!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次